カテゴリ:保健関係
牡鹿地区学校保健委員会
牡鹿地区の学校保健委員会が鮎川地区にある清優館でありました。各学校で今年度取り組んでいる虫歯予防について発表があった後,歯科校医の安住先生から歯科講話をいただきました。大変参考になる内容でしたので,一部紹介します。(お話のメモから文章を再構成したので実際の表現とは違います。ご了承ください。)
〇虫歯の原因は,食べ物を餌にするミュータンス菌が酸をつくり,歯のカルシウムを溶かしてしまうからです。だ液は,その酸を中和するはたらきがあり,歯の再石灰化を助けてくれます。
〇食べる回数が多いと再石灰化をはばみ,虫歯になりやすくなります。
〇歯磨きでプラークを完全にとるのは難しいです。
〇だ液は夜少なくなるので,虫歯になりやすいです。夜間口の中をきれいな状態にすることが大切で,受験勉強などで夜食を食べた後,磨かないでおくと虫歯になりやすいです。
〇小学校低学年では,虫歯予防に,歯(6才臼歯)の溝を埋めるシーラントが有効です。
〇中学年では,前歯が虫歯になりやすい。これは,前歯を磨かないでしまうからで,鏡をみて磨くとよいです。
〇高学年になるにつれて,乳歯が抜けるときに接していた永久歯が虫歯になっていることがあります。そのままにしておくと,何年も気づかないことがあるので,歯科を受診することを勧めます。
〇奥歯(6番,7番)のほお側がよく虫歯になります。この部分は口を開けて歯磨きするときには歯ブラシが届きにくいので注意して磨いてほしいです。
〇歯磨きをしないと気持ちが悪いくらいになるよう,小さいときに歯磨きを習慣化してほしいです。
〇キシリトールガムは有効である。だ液の量を増やすのでよいです。
〇歯磨きしているときは「今日のご飯はどうしよう」とか他のことを考えながら磨くのではなく,歯磨きに集中して磨くと10年では相当ちがってきます。