大原っ子ブログ
お話集会~谷川小学校
先週1日に校長講話「お話集会~谷川小学校について」を全校放送により行いました。
お話の内容は下にある>>「続きを読む」をどうぞ!
東日本大震災で石巻市立谷川小学校が被災し,大原小学校の校舎で1年間過ごしたのち,平成24年3月に閉校しました。現在は,旧谷川小学区の児童が全校児童18名中6名が在籍しています。
谷川小学校の素敵な校歌や児童がその伝統を引き継いでいる「谷川っ子ソーラン」(大原っ子ソーランとして引き継いでいます)をこれからも大事にしたいと思います。
お話集会のあと,すぐに旧谷川小学区に住んでいる1年生3人が担任に連れられて,校舎1階にある「谷川小学校閉校記念室」を見学しました。
児童には,時々記念室を見て心に残していて欲しいです。
▽1階にある「谷川小学校閉校記念室」を訪問です。ドキドキ
▽被災後の校舎,がれきから回収された思い出の品々です。
▽「あっ お父さんだ!」昔の鼓笛隊の写真にお父さんを見つけました!
はじめに,ある曲を聴いてもらいます。
これは,何の曲かわかりますか?鮫ノ浦大谷川,谷川のみんなは聞いたことがあるかもしれません。
そう,9年前に閉校して大原小学校と一緒になった谷川小学校の校歌です。今日は,谷川小学校についてお話をします。
谷川方面から大原小学校に来ている皆さんのお父さんお母さん,おじいちゃんおばあちゃんの中には,谷川小学校を卒業したという方もいると思います。1年生のみんなのうちもそうかな?
谷川小学校は,宮城県内で海に一番近いところにある小学校でした。海の高さよりも10mも高いところにありましたが9年前の東日本大震災で津波により,大きな被害を受けました。大原小学校は海から17.5mの高さでした。
東日本大震災の大きな地震が起きて 谷川小学校の子どもたち先生はまず校庭へ避難しました。
そのあと津波がやってくることが分かり,さらに高い県道へ避難しました。さらに山に登り,校舎裏の神社のある山にも避難しました。
これは,震災の時にあった校舎です。大原小に似ていますね。校庭のまわりに新しい体育館とプールがありました。
校舎の前にはきれいな花壇と一輪車がたくさんありました。倉庫には子どもたちの絵が描いてありました。校舎2階からはきれいな海の風景が見られました。
しかし,9年前 東日本大震災の津波で谷川小学校は壊れてしまいました。2回目のおおきな津波が校舎を飲み込んでしまいました。そのときの校舎の大時計がその時間3時25分で止まっています。この時計は谷川記念室にあります。
▽第2波の津波が校舎を襲った時刻のままの大時計
新しい体育館は1回目の津波でめちゃくちゃになりました。
昇降口です。校舎の中は,こんな状態になってしまいました。
津波が来たとき 谷川小学校には12名の子どもたちと7人の先生方がいました。でも19人全員が,無事でした。この学校裏山にある神社で一晩過ごしたそうです。
地域の人といっしょになってどうしたらよいか考えて高台の道路に避難して助かりました。津波の時の高台避難はとっても大事なんですね。
ここが子どもたちが避難した山です。多くの家や道路が流されました。
震災前,谷川には 美しい海 美しい山々がありました。大谷川浜では凧揚げ大会があったそうです。とてもきれいな海ですね。
以前の鮫ノ浦 谷川浜 大谷川浜です・・・
震災から1か月がたった4月8日に 閉校していた大原中学校の体育館を使って谷川小学校の卒業式と修了式が行われました。体育館に避難していた地域の方々にも参加していただきました。震災を共に乗り越えた,一緒に避難した先生方とお別れしました。1ケ月ぶりの再会でした。
そして,新学期からは,たくさんのボランティアの人たちにも支えられ,谷川小学校の7人の子どもたちは大原小学校の教室を借りて1年間過ごすことになりました。全国から励ましが届きました。
4月の下旬には給食もスタートしました。運動会は大原小学校と一緒に合同で行いました。花山・遠足など行事も行うことができました。
そして いよいよ谷川小学校が閉校します。校舎への感謝の会・・・。子どもたちも校歌を歌ったり 石碑の除幕式に参加しました。
閉校記念式典を開き 伝統の谷川っ子ソーランを大原小に引き継ぎました。そして 平成24年3月31日に 谷川小学校 138年の歴史を閉じました。
以上 谷川小学校最後の校長先生がつくったスライドを見てもらいました。いまの大原小学校は谷川小学校の地域にある谷川,大谷川,鮫ノ浦のお友達といっしょです。谷川小学校は閉校してしまいましたが,どんな学校だったのか,知っていてほしいと思います。
学級ごといつでも,担任の先生と一緒に1階の閉校記念室を見てください。そして,谷川小学校で踊られていたソーランが今の大原っ子ソーランです。しっかり引き継いでいってほしいと思います。
これで校長先生のお話を終わります。
中学年 理科 電流のはたらき
中学年の理科の授業で実験をしていました。内容は「乾電池の数やつなぎ方を変えて電流の大きさを調べましょう」です。
子どもたちは,乾電池,モーター,スイッチ,検流計をどうつないだらよいか迷いながら,グループで協力して実験していました。
乾電池を2つ直列につなぐと「1つよりモーターが,勢いよく回っているよ!」などと気づきながら進めていました。
理科って楽しいね。
浦和学院様からプレゼント
震災後継続して支援をいただいている浦和学院高等学校様に,算数のドリルや生徒が作成したメッセージボードのプレゼントをいただきました。
毎年夏休みに浦和学院の生徒が来てくれて学習支援をいただいていましたが今年はコロナの影響で,その夏の学校が中止となりました。そこで浦和学院の先生がわざわざ本校に遠路車でお越しいただき使う予定だったドリルなどをプレゼントしていただきました。本当に感謝です。
▽ドリルなどをいただきました。
▽メッセージボードもいただきました。
七夕かざり
7月7日は七夕です。織姫と彦星が一年に一度会えるという・・・
夏の夜空には、天の川の上で輝く「夏の大三角形」が見えます。その明るい3つの星は, ベガ、アルタイル、デネブです。
ベガが織姫、アルタイルが彦星です。そしてデネブが、2人の仲をとりもつ役のカササギだそうです。
本校では,毎年昇降口に小さめの笹を飾り,子どもたちと職員が思い思いのお願いを短冊に書いてつるしました。
今日は,1年生が飾りに来ていました。子どものの中には「コロナが早くなくなってほしい。」というようなコロナ関係のものも多くありました。
願いが叶うといいですね。
「学びを止めない オンライン研修会」に参加しました。
7月1日(水)に宮城教育大学附属小学校主催の「学びを止めない オンライン研修会」に本校教員が参加しました。この研修会は,附属小学校が臨時休業中に取り組んだビデオ配信などの取組をどのように行ったかを学べる内容でした。日本のみならず海外の日本人学校からの参加者もいて160人以上の参加者でした。
本校も4月中旬から遠隔授業を積極的に行ったので,すべての担任が本研修会に参加しました。
附属小学校が作成したビデオ映像はとても多くの数であることに驚かされました。
今後コロナの第2波が心配される中,本校でも遠隔授業のスキルをさらに高めていきたいと考えています。