カテゴリ:外部支援・ボランティア関連
防災学習~3.11はみやぎ鎮魂の日~
みやぎ鎮魂の日をひかえた6日(月)に防災教室をしました。
講師は、まなびのたねネットワークから3名 伊勢 みゆき様、佐京 栞里様、武山 ひかる様にお越しいただきました。
「チカラモチワークショップ」~災害の時に役立てよう!非常食と命の守り方~と題して、お話を聞いたり、クイズに答えたり、非常食をつくって食べたりする活動をしました。
一番大事なことは、
「自分の命は自分で守る」
自分の命や大切な人の命を守るために・・・たくさんのことを教えていただきました。
12年前の震災の日の夜、何も食べずに真っ暗な中、空腹のまま過ごしたこと。翌日、やっと口にした命をつなぐための食べ物は、数人で分け合った乾パンひとかけだったこと、小さな小さな一口分の固いおにぎりだったこと・・・など、当時小学生だった時の鮮明な記憶を二人は語ってくださいました。
小学校は卒業式も、終業式も、そして始業式もできず、しばらく学校が休みだったこと。学校(教室)が避難所となりそこで生活している人がたくさんいたこと。子どもだった時のたくさんの困った・・・思いを静かにはなしてくれました。
やっと、学校が始まったときの給食がこの写真だそうです。
だからこそ、災害に備えて、非常食を準備しておくというのも必要なことだと思います。
お米についての勉強の後、お米から作られた非常食「チカラモチ(大原っ子用)」の作り方を教えてもらって、みんなで作りました。
水が少しあれば、でき上ります。ペットボトルのお茶でも中の粉に混ぜてもむだけで、すぐに食べることができます。(米粉を焙煎しているので、煮たり焼いたりせずに、すぐに完成品になります)
【子どもたちのうれしそうな様子~おいしそうな様子】
命をつなぐためには、「食」が大事です。
伊勢さんが「食」という字は、人を良くするものと教えてくれました。確かに、食は大切です食は、人を笑顔にしてくれます
ひかるさんがつくった絵本を読んでもらいました。
震災の日のある家族の出来事が描かれています。たくさんの悲しみや苦しみがありました。どんなに時間が過ぎても、それは過去完了形になることはない悲しみだと思います。でも、あの時も 今も 自分は「一人じゃない」「助けてくれた方人たちがいる」「支えてくれた人がいる」だから、今があり、自分もそんな風に周りを助けていきたい・・・・
周りの方たちへの感謝の気持ちや人と人とのつながりのありがたさ、前へ進もうとわたしたちに伝えてくれる絵本でした。
「チカラモチ~めんこいキミへ」
なんてステキなネーミングでしょう
めんこい=かわいい、いとおしい
桜坂高校の皆さんが名前やデザインを考えて、加美郡の菅原商店さんとコラボして作った非常食だそうです。
自助・・・自分で自分での命を守る
共助・・・地域の人たちと協力して命を守る
公助・・・公共(市町、消防や自衛隊、警察)の助けによって命を守る
でも、公助には時間がかかることも・・・そんなとき、すぐにできるのは、近くにいる人と助け合う=近助
(災害の時は、みんな不安です。誰かと一緒なら心強い)
このワークショップでは、困ったことを解決する手立てを考えたり(お米のことも含めて)、命を守るための知識や自分ができることを学んだりすることができました。
忘れてはいけない12年前の震災の教訓。風化させてはいけない。経験していないこのめんこい子どもたちに、どうしても教えておきたいことをしっかりと伝えていただいた貴重な2時間でした。
伊勢さん、栞里さん、ひかるさん 本当にありがとうございました。
( ↑ 読み聞かせ後に、熱心に絵本をみる子どもたち)