大原っ子ブログ
7月の委員会活動
児童が活動している「運営委員会」と「広報委員会」がありました。今日は,5時間授業で帰りのバス時刻が迫っていたため,10分程度の短時間での話し合いとなりました。しかし,それぞれの委員会で子どもたちは,しっかりと報告したり確認したりしていました。
▽運営委員会です。
▽広報委員会
寄磯小学校との合同遠隔授業を行いました!
本校では,新型コロナウイルスによる臨時休業中に遠隔授業を100コマ程度実施しました(過去記事参照)。この実践を生かして本校と同じ小規模へき地校である寄磯小との合同遠隔授業に取り組みました。
今回のねらいは,コロナによる今後の臨時休業に対応するためのものというより,本校のような小規模へき地での複式授業のデメリットを解消するための一試みです。
大原小の5・6年生と隣接する寄磯小の5・6年生は共に2つの学年が1つの学級となっている複式学級です。
そして両校は「国語」では5年生と6年生が学年ごとに違う教科書を同時に一人の担任と学習するいわゆる「複式授業」を行っています。
複式授業では,学年の違う児童に対して一人の指導者(担任)が指導するので45分間の授業時間内に5年生に直接指導している時間と6年生に直接指導している時間とが代替半分ずつになってしまいます。直接指導していない時間帯は間接指導といって児童の自学場面とするなどしています。
複式授業のデメリットとして,
直接指導の時間が少なくなってしまう,少人数なので多様な意見に触れるなどの意見交換が深まらず深い学びにつながりにくい,指導側としても同時に2つの学年を指導するための指導技術と準備が求められる。などがあります。
ICTを活用して,複式授業のデメリットを少しでも解消できないだろうか,という試験的な取り組みです。
今日は,初めての取組なので6年生と5年生は別の時間で行いました。
2校時目には,大原小学校の担任が,目の前にいる大原小6年生3名と遠隔で参加している寄磯小6年生1名の計4名を指導しました。
3校時目には,寄磯小学校の担任が,目の前にいる寄磯小5年生2名と遠隔で参加している大原小5年生3名の計5名を指導しました。
6年生の国語では,題材「インターネットの議論を考えよう」です。インタネット上のニュースに対する様々なコメントについてどう思うか自分の考えを発表する内容でした。大原小学校の3人は寄磯小の児童の発表を聞いて「すごい なるほど~ レベルが違う」などと感嘆の声をあげていました。寄磯小の児童にとっても普段は学年1名だけなので意見の交流ができたことがとてもうれしかったようです。
▽6年生 国語 寄磯小から1名遠隔で参加しています。
5年生の国語の授業では,題材「新聞記事を読み比べよう」です。単元のねらいは何なのか,確認をする時間です。大原小学校の児童3人はヘットセットをして大変集中しています。寄磯小の児童2人の音読などもしっかり聞いていました。また担任の先生が板書した内容もタブレットの画面を見てしっかりノートできていました。
▽5年生 国語 本校の児童3名が寄磯小2名の授業に参加して学習しています。
今日は初めての他校との合同遠隔授業の取組でしたが,今後の可能性を大いに感じさせる授業となりました。しっかり「授業」となっていたことにあらためてICTの活用による授業づくりの奥の深さを感じることができました。これからも実践を積み重ねていきたいです。
学校の守り神?
学校の敷地内に,見事すぎるほどのヘビの抜け殻がありました。アオダイショウのようです。アオダイショウは毒はなく,昔から家の守り神と言わることが多いヘビです。また,抜け殻を持っているとお金に不自由しないなどの説もあるようです。
◆児童が抜け殻と長さ比べ
◆頭の形まではっきり残っていました。
カブトムシのさなぎが羽化したよ
6/17の記事「幼虫がさなぎに」の記事で紹介していたさなぎが,今朝1年生児童が羽化していることに気づき,大興奮していました。
やっぱりオスです。
第1回牡鹿中学校区学校防災教育地域連絡会
今日牡鹿中学校を会場に,標記の会がありました。
会の目的は,「学校防災教育の推進と保護者及び地域住民等との連携から防災意識の向上と地域ぐるみの防災の充実を図ること」です。
今日の参加者は少し縮小しましたが,牡鹿地区小中学校校長,各校防災主幹教諭または防災主任教諭,保育所所長,牡鹿支所地域振興課防災担当,牡鹿駐在所,女川消防署牡鹿出張所,各校PTA会長でした。
会議では,各校の防災教育がどのように行われているかや,各関係機関との情報交換を行いました。
今週は九州や岐阜などで大雨の災害が起こっていますし,今朝は石巻でも大雨警報がでました。子どもたち地域の安心安全のために,各機関が連携していきたいと思います。
▽学校でも防災マニュアルの点検などを行っています。
お話集会~谷川小学校
先週1日に校長講話「お話集会~谷川小学校について」を全校放送により行いました。
お話の内容は下にある>>「続きを読む」をどうぞ!
東日本大震災で石巻市立谷川小学校が被災し,大原小学校の校舎で1年間過ごしたのち,平成24年3月に閉校しました。現在は,旧谷川小学区の児童が全校児童18名中6名が在籍しています。
谷川小学校の素敵な校歌や児童がその伝統を引き継いでいる「谷川っ子ソーラン」(大原っ子ソーランとして引き継いでいます)をこれからも大事にしたいと思います。
お話集会のあと,すぐに旧谷川小学区に住んでいる1年生3人が担任に連れられて,校舎1階にある「谷川小学校閉校記念室」を見学しました。
児童には,時々記念室を見て心に残していて欲しいです。
▽1階にある「谷川小学校閉校記念室」を訪問です。ドキドキ
▽被災後の校舎,がれきから回収された思い出の品々です。
▽「あっ お父さんだ!」昔の鼓笛隊の写真にお父さんを見つけました!
はじめに,ある曲を聴いてもらいます。
これは,何の曲かわかりますか?鮫ノ浦大谷川,谷川のみんなは聞いたことがあるかもしれません。
そう,9年前に閉校して大原小学校と一緒になった谷川小学校の校歌です。今日は,谷川小学校についてお話をします。
谷川方面から大原小学校に来ている皆さんのお父さんお母さん,おじいちゃんおばあちゃんの中には,谷川小学校を卒業したという方もいると思います。1年生のみんなのうちもそうかな?
谷川小学校は,宮城県内で海に一番近いところにある小学校でした。海の高さよりも10mも高いところにありましたが9年前の東日本大震災で津波により,大きな被害を受けました。大原小学校は海から17.5mの高さでした。
東日本大震災の大きな地震が起きて 谷川小学校の子どもたち先生はまず校庭へ避難しました。
そのあと津波がやってくることが分かり,さらに高い県道へ避難しました。さらに山に登り,校舎裏の神社のある山にも避難しました。
これは,震災の時にあった校舎です。大原小に似ていますね。校庭のまわりに新しい体育館とプールがありました。
校舎の前にはきれいな花壇と一輪車がたくさんありました。倉庫には子どもたちの絵が描いてありました。校舎2階からはきれいな海の風景が見られました。
しかし,9年前 東日本大震災の津波で谷川小学校は壊れてしまいました。2回目のおおきな津波が校舎を飲み込んでしまいました。そのときの校舎の大時計がその時間3時25分で止まっています。この時計は谷川記念室にあります。
▽第2波の津波が校舎を襲った時刻のままの大時計
新しい体育館は1回目の津波でめちゃくちゃになりました。
昇降口です。校舎の中は,こんな状態になってしまいました。
津波が来たとき 谷川小学校には12名の子どもたちと7人の先生方がいました。でも19人全員が,無事でした。この学校裏山にある神社で一晩過ごしたそうです。
地域の人といっしょになってどうしたらよいか考えて高台の道路に避難して助かりました。津波の時の高台避難はとっても大事なんですね。
ここが子どもたちが避難した山です。多くの家や道路が流されました。
震災前,谷川には 美しい海 美しい山々がありました。大谷川浜では凧揚げ大会があったそうです。とてもきれいな海ですね。
以前の鮫ノ浦 谷川浜 大谷川浜です・・・
震災から1か月がたった4月8日に 閉校していた大原中学校の体育館を使って谷川小学校の卒業式と修了式が行われました。体育館に避難していた地域の方々にも参加していただきました。震災を共に乗り越えた,一緒に避難した先生方とお別れしました。1ケ月ぶりの再会でした。
そして,新学期からは,たくさんのボランティアの人たちにも支えられ,谷川小学校の7人の子どもたちは大原小学校の教室を借りて1年間過ごすことになりました。全国から励ましが届きました。
4月の下旬には給食もスタートしました。運動会は大原小学校と一緒に合同で行いました。花山・遠足など行事も行うことができました。
そして いよいよ谷川小学校が閉校します。校舎への感謝の会・・・。子どもたちも校歌を歌ったり 石碑の除幕式に参加しました。
閉校記念式典を開き 伝統の谷川っ子ソーランを大原小に引き継ぎました。そして 平成24年3月31日に 谷川小学校 138年の歴史を閉じました。
以上 谷川小学校最後の校長先生がつくったスライドを見てもらいました。いまの大原小学校は谷川小学校の地域にある谷川,大谷川,鮫ノ浦のお友達といっしょです。谷川小学校は閉校してしまいましたが,どんな学校だったのか,知っていてほしいと思います。
学級ごといつでも,担任の先生と一緒に1階の閉校記念室を見てください。そして,谷川小学校で踊られていたソーランが今の大原っ子ソーランです。しっかり引き継いでいってほしいと思います。
これで校長先生のお話を終わります。
中学年 理科 電流のはたらき
中学年の理科の授業で実験をしていました。内容は「乾電池の数やつなぎ方を変えて電流の大きさを調べましょう」です。
子どもたちは,乾電池,モーター,スイッチ,検流計をどうつないだらよいか迷いながら,グループで協力して実験していました。
乾電池を2つ直列につなぐと「1つよりモーターが,勢いよく回っているよ!」などと気づきながら進めていました。
理科って楽しいね。
浦和学院様からプレゼント
震災後継続して支援をいただいている浦和学院高等学校様に,算数のドリルや生徒が作成したメッセージボードのプレゼントをいただきました。
毎年夏休みに浦和学院の生徒が来てくれて学習支援をいただいていましたが今年はコロナの影響で,その夏の学校が中止となりました。そこで浦和学院の先生がわざわざ本校に遠路車でお越しいただき使う予定だったドリルなどをプレゼントしていただきました。本当に感謝です。
▽ドリルなどをいただきました。
▽メッセージボードもいただきました。
七夕かざり
7月7日は七夕です。織姫と彦星が一年に一度会えるという・・・
夏の夜空には、天の川の上で輝く「夏の大三角形」が見えます。その明るい3つの星は, ベガ、アルタイル、デネブです。
ベガが織姫、アルタイルが彦星です。そしてデネブが、2人の仲をとりもつ役のカササギだそうです。
本校では,毎年昇降口に小さめの笹を飾り,子どもたちと職員が思い思いのお願いを短冊に書いてつるしました。
今日は,1年生が飾りに来ていました。子どものの中には「コロナが早くなくなってほしい。」というようなコロナ関係のものも多くありました。
願いが叶うといいですね。
「学びを止めない オンライン研修会」に参加しました。
7月1日(水)に宮城教育大学附属小学校主催の「学びを止めない オンライン研修会」に本校教員が参加しました。この研修会は,附属小学校が臨時休業中に取り組んだビデオ配信などの取組をどのように行ったかを学べる内容でした。日本のみならず海外の日本人学校からの参加者もいて160人以上の参加者でした。
本校も4月中旬から遠隔授業を積極的に行ったので,すべての担任が本研修会に参加しました。
附属小学校が作成したビデオ映像はとても多くの数であることに驚かされました。
今後コロナの第2波が心配される中,本校でも遠隔授業のスキルをさらに高めていきたいと考えています。